ハゼ釣り餌の変遷
青イソメ時代
ハゼ釣り餌ですが、もともとは青イソメが広く使われていた釣り餌でした。しかし、青イソメには以下のような問題がありました。
- 釣具屋に行く必要がある
- 生き餌であるため、余っても保存できない
- 触るのが気持ちが悪い
ボイルホタテ時代(現在)
しかし、数年前からボイルホタテが釣れる、ということがハゼ釣り師たちの中で広まり、非常に多くの人がボイルホタテを使うようになりました。以下のように、ボイルホタテは青イソメのデメリットを完全に払拭しています。
青イソメ | ボイルホタテ |
---|---|
釣具屋に行く必要がある | スーパーで買える |
余っても保存できない | 余っても冷凍庫で保存できる |
触るのが気持ちが悪い | 触るのもOK |
そして何よりも重要なこととして、ボイルホタテは本当によく釣れます。
僕自身も、今まで一体何匹のハゼたちをボイルホタテによって釣り上げてきたか。。(合掌)
しかし、ボイルホタテには最大の弱点があります。それは、餌取りに弱い、ということです。
とにかく餌がすぐ取れます。ホタテの繊維は細くて、針掛かりしにくいのですが、針につけた後もすぐに取れてしまうのです。
バナメイエビ時代(未来?)
そんなホタテ時代は、このバナメイエビの登場により、もう過去のものになるかもしれません。
バナメイエビは、クルマエビ科に属するエビの1種。東太平洋原産で、食用として広く漁獲・養殖されていて、英語名を和訳したシロアシエビとも呼ばれています。
この餌は、ボイルホタテに比べて、圧倒的に餌取りに強い、という特徴があります。
個人的な印象としては、食いはボイルホタテの方が良いような気がしますが、餌取りに強い、というメリットを考えると、もうハゼ釣りの餌はこれだけで良いのではないか、という気がしてきます。
是非近くのスーパーで購入し、釣り餌として使ってみてください。
ハゼ釣りの餌は使い分けが大切
餌の結論としては、どの餌もメリット・デメリットがあるため、状況に応じて使い分けることが大切です。
僕の場合、シーズン初めのハゼが小さい時はボイルホタテのみ、夏から秋にかけては、ボイルホタテとバナメイエビ、そしてちょい投げで落ちハゼを狙う季節になると青イソメを購入します。
お勧めハゼ釣り仕掛け
毎年ハゼを数百匹釣っている僕がお勧めするハゼ釣り仕掛けです。
夏までのハゼ釣り
2.7mの延べ竿が基本
まずは竿ですが、夏までのハゼは岸に寄って来ているため、リールとかは不要で、手返しが圧倒的にいい延べ竿が良いです。
延べ竿にも長さが色々ありますが、2.7mの長さが一番バランスがよく使いやすいです。まずはこれを基本の1本として持っておき、これより長い竿、短い竿を揃えていきます。
竿は長ければ長いほど広い範囲を探れるのですが、長すぎると取り回しがその分大変になり、持っているだけで疲れます。逆に短すぎると探れる範囲が極端に狭くなり、アプローチできる魚に制限がかかってしまいます。季節やポイントに合わせて、最適なサイズの竿を選ぶことが大切です。
2.7mよりも短い1,8mの竿は水深の浅い場所でのボート釣りや、冬場の穴釣りで活躍します。夏場までのボートでのハゼ釣りは水深1mくらいのところを探るため、1,8mの竿の方が使い勝手が良くなります。
また、2.7mよりも長い竿はハゼが少しずつ深場に入り始める秋以降の岸釣りに使います。
ライン
ラインはフロロカーボン1号か、PEラインなら0.6号がお勧めです。
仕掛け
仕掛けですが、ウキ釣りとミャク釣りがありますが、ミャク釣りが良いです。ウキ釣りは棚の深さの設定が面倒で、ここを間違えると餌が水中に浮いてしまい、底にいるハゼにアプローチできなかったりします。ミャク釣りは錘をダイレクトに底に落とすので、棚を間違える、というリスクが皆無です。ミャク釣りは以下のハゼ天秤を使うと簡単です。
天秤を使う時の錘は1~1.5号になります。
または、僕が実は便利だと思い使っているのは、ハリス止めがついている錘です。これはワカサギ釣りなどに使われるシンカーなのですが、ミャク釣りにも全然使えます。錘とハリス止めが一体化しているのでとても便利です。
僕のおすすめは、以下のシンカーです。シンカーがL字になっていて、とても便利です。いろいろなサイズがありますが、2.7mまたそれ以下の長さの延べ竿であれば、1.0gで丁度いいです。竿が硬かったり、長い場合はより重いものを選びます。
針は2号から
針もとても重要です。特にサイズ。ハゼのサイズに合わせて最適な針のサイズを選ぶ必要があります。初夏のハゼ釣りでは、僕は2号くらいから様子を見て、サイズに合わせて上にあげていきます。
餌はボイルホタテとバイメナエビ
餌ですが、落ちハゼシーズンまではボイルホタテがとにかく最強です。
本当によく釣れます。
秋以降のハゼ釣り
落ちハゼ・ハゼクラ用にはコンパクトロッド
秋以降、少しずつ深場に移動してしまうと、延べ竿ではなかなかハゼにアプローチできなくなり、コンパクトロッドとリールで狙うことになります。
落ちハゼといっても、それほど大きな魚ではないため、当たりの取りやすい柔らかい竿が良いです。具体的にはアジングロッドが良いと思います。1万円以下で必要十分なものが購入できます。
リールは2000番台以下
リールは2000番台以下のものを選びましょう。シマノのシエナとかは糸もついているのでお得だと思います。
仕掛けはちょい投げ
仕掛けはちょい投げのセットを使います。
似たような仕掛けを自作しても大丈夫です。僕は中通し錘にハリス止めをつけて、針をつけて使っています。
針は6号から
落ちハゼはサイズがアップしているため、針が小さすぎるとかなりの確率で飲まれて大変です。6号くらいからが良いと思います。
餌は青イソメ
ホタテは投げた時に絶対に取れるので、青イソメ一択です。長さは5センチくらいでしょうか。
落ちハゼが釣れる時間帯
最近通説になって来たのは、落ちハゼは夜に釣れる、というものです。というのも、冬になるとハゼは穴を掘って産卵し、日中はそこに潜んでいるらしいからです。そして夜になると穴から出て捕食活動をするようです。僕も実際に夜に良型がよく釣れました。
落ちハゼの天ぷらは絶品
落ちハゼの食べ方ですが、天ぷら一択です。とにかく美味しいです。息子曰く「悪魔的美味さ」とのこと。笑