バチ抜けとは
そもそもバチとは
バチとは砂や泥の中に生息するイソメやイトメ、ゴカイ類などのワームのことです。日本では30種ほどの種類が各地に生息しています。
僕は江戸川放水路でハゼ釣りや潮干狩りを毎年しますが、潮干狩りの時に放水路の泥をスコップで掘り起こすと、気持ちの悪いワームがうじゃうじゃと見つかります。
バチが抜けるとは
このバチですが、普段は砂や泥の中にいますが、産卵のために一斉に海中に出てくる時期があります。これがバチ抜けです。
以下は浜名湖の例です。
なぜバチ抜けはシーバスが釣れるのか?
シーバスの産卵時期ですが、基本的に産卵は真冬に行われます。産卵の時期は地域差があります。
- 西日本:11月ころから2月頃まで
- 関東以北や日本海側:1月
バチは魚と違って、水中をゆらゆらと泳ぎます。そのため、冬の産卵で体力が落ちたシーバスにとって、格好の捕食対象となるのです。
東京湾奥で抜けるバチの種類と季節、場所
東京湾奥でのバチ抜けは、それぞれ違う種類のバチが異なる場所で抜けます。
1月から3月:ヤマトカワゴカイ
1月から3月の荒川・中川・江戸川・多摩川・鶴見川・養老川・小櫃川では、ヤマトカワゴカイというバチが抜けます。
4月から6月:クルクルバチ
隅田川・荒川河口・京浜運河・豊洲は4月から6月に8センチほどのバチと、3センチのクルクルバチが抜けます。
バチ抜けの時合い
バチ抜けのタイミングですが、大潮や中潮の満潮から2時間くらいです。
東京湾奥で2022年3月から6月までの潮カレンダー
以下が2022年の3月から6月までの潮カレンダーです。日によって満潮の時間帯は異なりますので、よくカレンダーを確認して釣り場に足を運んでみてください。
シーバスバチ抜けパターン用の初心者向け仕掛け
初心者向けにシーバスのバチ抜けパターンに必要な仕掛けを紹介します。
シーバスロッド
まずはロッドがないと話が始まりません。
初心者向けのシーバスロッドですが、何をどのように選ぶべきか、さっぱり分からないのではないでしょうか。実際僕もそうでした。シマノやダイワを始めとする、様々なメーカーが様々な価格でシーバスロッドを販売しています。
しかし、シーバスロッドは以下の質問に回答することで、何を購入すればいいのか絞ることができます。
- 釣り場へはどのように行くのか?車? それとも電車・バイク・自転車?
- メインの釣り場は川や運河? それとも開けた海?
- 最初の一本は1万円以下に抑えたいのか?それとも1万円以上でもいいのか?
パターン1:車で海に釣りに行く際に1万円以下で購入できるシーバスロッド:シマノ ルアーマティックS86ML、S90ML
1万円以下で車で釣りに行く場合は、2本繋ぎの標準的なシーバスロッドがお勧めです。中でもシマノのルアーマティックS86MLとS90MLが価格も安く、最適です。
パターン2:電車やバイクで釣りに行く際にお勧めのシーバスロッド
電車やバイクで釣りに行く場合、2本繋ぎのシーバスロッドは移動の際にかなり邪魔になります。そのため、4本繋ぎのロッドか、振り出しのロッドを選ぶことになります。それぞれ一長一短があるため、どちらがいいかは好みになります。
リール
リールも高額なものを考え始めるとキリがありません。僕が購入したのはシマノのセドナです。価格も5000円前後で良心的です。
ライン
ラインは色々調べるとPEラインという糸に先端をリーダーをさらにつける、みたいなことが書いてありますが、PEラインは扱いに慣れていないとライントラブルに巻き込まれます。
そのため、初心者はリーダー不要なナイロンをそのまま使えばいいと思います。
ルアー
バチ抜けにはバチに似たルアーを使うことになります。色々なメーカーがバチ抜け用ルアーを販売しています。
シーバスバチ抜けパターン用の釣り方
バチは泳ぐ力が弱い生き物です。そのため、基本的には川や海の流れに沿って流されていきます。そのため、ルアーもその流れにうまく同調させる必要があります。
具体的には上流側にルアーを投げて、流れにのせながらゆっくり巻くだけです。
ゆっくり巻いていると、バチを捕食しているシーバスが釣れます。